更新日:2013.1.24

 このページでは、ダンスに関係なく、心に残るお話やエピソードを順次ご紹介してまいります。ご意見のある方は「お問合せ」のアドレスにメールでお願いいたします。
1.個人情報保護法(連絡網)
 子供を預けるということは運命共同体、個人情報の連絡先を仲間の中でも
公表できないのは命を放棄するのと同じこと。子供を守る観点からすると逆に沢山の連絡先を申し出てネットワークを確立させることが必要。かたくなに意味も考えず異議ばかり唱える習慣になってしまって、普通を取り違えてしまっている。身を守る策は、避けて通ることより事にどう対処できるかだ。自分たちだけでできることはわずか、社会で生きていくことの本当の意味や皆で助け合う心がけを子供たちにも教えたい。なんでもかんでも信じてしまって身を投げ出すことと、そうでないことの違いと兼ね合いを大人が示さないと、子供たちは生きていく術を身に付けられない。難しい時代だからこそ、親類縁者以外で信頼できるネットワークが不可欠。安心は信じてもらうことから始まる。
 このお話しは、学童の保護者会で個人情報保護法(連絡網)について、ある年配のお父さんが述べられた内容で、とても感動いたしました。
2.戦後消えた3つの言葉
 戦後、特に最近はっきりと言えることですが、日本で聞かれなくなった3つの言葉があります。
  ・「有り難う」

  ・「ごめんなさい」
  ・「お先にどうぞ」

 人に感謝する気持ち、率直に謝る気持ち、譲り合いの気持ち。これらの言葉は日本古来のすばらしい国民性の現れで、共同生活をするために必要欠くべからざる潤滑油のような役目を果たしてきました。戦後のはき違えた自由主義教育・裁判闘争での有利・不利といった理由などで消えて行き、最近では全くと言っていいほど聞かれなくなってしまいました。これがどれほど子供の人格形成に役立っていたかが忘れ去られています。
 ダンスの世界でも勝つことを最優先と考えて、やはりこの3つの言葉が忘れ去られているように見受けられます。特に、アマチュアの試合に多く見受けられますが、人の進路を妨害し、先に進んだ方が勝ちだとか、衝突しても謝らず、譲ってもらっても感謝せず平気な顔をして踊っている・・・。やはり日頃の教育が影響しているのではないでしょうか。どのようなスポーツでもこのような行為は禁止されているはずです。ダンスは紳士・淑女のスポーツで、競技技術よりも真っ先に守るべきことではないでしょうか。今一度、大切なこれらの言葉を思い出してみませんか。
 この戦後消えた3つの言葉についてのお話しは、元プロ野球審判員の平光さんのご講演でお伺いした内容で、ダンスについては当方で思いを付け足したものです。

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